気象環境ツアー「南三陸 被災地視察」を行いました(2011年 8月28日)

こんにちは、藤森です。

 

当会が企画した被災地支援イベント

「南三陸 お天気実験教室」は、

事務局の仙石君から報告があったように、

沢山の人が集まり、大盛況でした。

子供たちの笑顔を見られて、本当に嬉しかったです。

ボランティアで参加して下さった会員の皆様、

心よりお礼申し上げます。

また、「今回は参加できないけど、頑張ってください」という、

応援メールも沢山頂 きました。

ありがとうございました。

 

私からは、イベントの後の「被災地視察」ついてのご報告です。

イベントの後は、バスに乗り、

1時間ほど被害の大きかった地域を見て来ました。

ホテルから10分も行かないうちに、

景色は一変、バスの中も静まり返りました。

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志津川地区の中心にある防災庁舎。

私が行った5月の終わりは、まだこんな状態でしたが
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今は、骨組みだけに片付けられ、

入口の当たりにはお供え物が沢山置いてありました。
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ガイドを担当してくださった三陸新報の記者さんの話を

聞きながら涙ぐむ人も多かったようです。

この屋上から伸びているアンテナより

更に2メートルほど高い波が来たそう。

この辺りは、16メートル位の津波に襲われたということです。

 

志津川中学校から見た町の景色。

家や建物があった場所は、雑草が生い茂っていました。

ガレキはまとめて海沿いに古墳のように積み上げられています。

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それでも、5月27日の時点では、まだこんな状態だったので
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この時期に比べると、随分片付けられ、

少しだけ復興の気配が感じられました。

 

最後に訪れたのは、海沿いにある戸倉小学校です。
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建物は3階まで水に浸かり、

横にある体育館は2月の終わりに完成したばかりだった

そうですが骨組みだけになっていました。
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先生と子供たちは、高台の神社の境内で、

雪の降る中、歌を歌いながら一晩励ましあって過ごしたそうです。

現在は、近くの小学校の校舎を借りて、学校は再開しています。

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短い時間でしたが、私たちは、被災地の現状を、

しっかり聞いて、自分の目で確かめてきました。

これから、私たちがこの経験を、どう伝えていくのか・・・・・

個人としても事務局としても考えていきたいと思います。

 

帰りのバスの中で、自己紹介がてら

今回の感想を全員に話してもらったのですが、

「皆と参加できて良かった」

「仲間と一緒だから来ることが出来た」と

皆さん、口々に語ってくれました。

 

今回のイベントを見学に来られた企業の方からも、

「日頃お忙しい皆さんが、ボランティアで、また日帰りで、

粛々とフレンドリーに活動されている姿に

改めてWCN会員の高い志、結束力に感動しました。」

と言っていただきました。

 

被災地を支援するためには、沢山の仲間が必要です。

一緒に活動する仲間の大切さも

改めて感じることができた一日でした。

 

仙石君が書いていましたが、私も前日の夜、

ホテルの屋上に上がって夜空を見上げました。

穏やかな海の上には、美しい天の川が広がっていました。

 

被災地の一刻も早い復興を願い、

WCNではこれからも気象キャスターとして出来ることを

考え支援を続けていきたいと思います。

南三陸の夜空に長々と尾を引いて流れた、星に誓って。