気象キャスター等との勉強会@岐阜地方気象台 が開催されました(2016年7月16日)

東海地区の岩名美樹です。

海の日を含む3連休の初日、東海地区のメンバーで、
岐阜地方気象台での勉強会に参加してきました。

今年は、岐阜県安八町を中心に大規模な洪水となった豪雨災害から40年ということで、
過去の災害を振り返りながら、今後、災害が迫った際の情報の伝え方について意見交換をさせていただきました。

40年前の水害は、鵜飼で有名な長良川の堤防が決壊して起きたものです。
長良川流域を中心に大雨が降り、特に上流域の雨量が多く、雨の降り方は今でいう「特別警報」の基準に達するものでした。

去年の関東・東北豪雨でおきた鬼怒川の堤防決壊と似ており、気象台の方が「川がある所は、もともと大雨が降りやすい。大雨が降るから川ができたとも言える。」とおっしゃったのが印象的でした。

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また、近年増えつつある激しい気象現象に備えた「新たなステージに対応した防災気象情報」についても説明していただきました。より細かく、見た目にわかりやすい情報が提供されますが、私たち伝え手は、増えた情報を限られた時間の中でどう伝えるか、益々勉強が必要だと感じました。

座学の後は、観測の現場を見学。視程や雲量を屋上から目視で観測しています。

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さらに、17時発表の予報会報にも立ち会わせていただきました。
見たこともない膨大な資料から、主に今夜とあすの予報をするわけですが、
この日は非常に難しく、職員の方々は頭を悩ませていました。

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東海メンバーもこの日の予報には非常に悩まされたことと思います。
興味深く、行く末を見守っておりました。
悩みに悩んで出された予報は見事的中!さすがです!!
個人的に、岐阜地方気象台の予報に益々信頼を置くようになったのは言うまでもありません(笑)

勉強会の後は懇親会…の前に、会場に向かう途中、咲いてもいない1本のサクラの木に群がり、写真を撮る怪しげな東海メンバー。

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これは、岐阜のソメイヨシノの標本木です。東海3県の標本木で、唯一場所が特定できていなかったので、発見した時の喜びもひとしおでした(笑)

懇親会も含めて、非常に有意義な時間を過ごすことができた今回の勉強会。
今後は、この日学んだことを生かす活動をしていきたいと、強く思いました。
開催してくださった岐阜地方気象台のみなさま、ありがとうございました。

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(東海地区 岩名美樹)