国土交通省羅漢山レーダ雨量計見視察(中四国地域活動)

【見学日】 2023年8月1日(火)
【見学場所】羅漢山レーダ観測所、弥栄ダム

国土交通省の羅漢山レーダ雨量計が点検のため一時停止するとのことで、普段は入ることのできないレドーム内を見学させていただきました。
 車を降りて約15分、徒歩で山道を登ると羅漢山レーダ観測所にたどり着きました。猛暑の中での登山だったので、到着したときは達成感でいっぱいでした。羅漢山レーダは、1986年(昭和61年)に運用を開始したCバンド二重偏波レーダ(マルチパラメータ・レーダー:MPレーダ)で、広島県、山口県、島根県などを観測域としています。

 

 

 

 

 

写真①羅漢山レーダ観測所

 

写真②のお椀型の装置が、電波を発射したり受信したりする空中線と呼ばれるものです。2分間で1回転するそうで、意外とゆっくり回るんだなと思いましました。気象庁のレーダーは、予報に重点を置いているため、電波の発射する角度を高くして上空の雲の様子もわかるように観測しているそうです。一方、国土交通省のレーダは河川の防災を目的としているため、高度は0.2度、0.8度と低めに設定して、地上近くの降雨状況を重点的に観測していると教えていただきました。

また、二重偏波レーダは、縦方向と水平方向の電波を同時に発射することで、降水粒子の種類を判別することができますが、その仕組みも学ぶことができました。
    写真②レドーム内の空中線

観測されたデータは、弥栄ダムの中継局へと飛ばされ、いくつかの中継局を経て、全国合成処理局(近畿地方整備局)で合成されます。その結果、川の防災情報サイトなどでリアルタイムに確認できるようになります。

羅漢山の後は、広島県と山口県の県境を流れる小瀬川に設置されている弥栄ダムへと移動して、ダムの壁(堤体)の中のトンネル通路(監査廊)やコンジットゲート(放水管)を見学させていただきました。弥栄ダムは、堤体の高さ120m、幅が540mと中国地方最大級の重力式ダムです(職員の方は、「ダム番付では“西の横綱”だ」とおっしゃっていました) 外気温は30度くらいだったのに、トンネル中は11度と冬の寒さでびっくりでした。
  写真③弥栄ダム

(執筆:会員 堂本幸代さん)